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Posted by ばし
 
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とりどりみどりの川辺にて
いろんな色が輝いていた、いつもの川辺。

130606_bashi01.jpg

鳥たちがたくさん集まっていた原っぱで
その群れを追いかけていたら、
デジタル一眼レフを持ったおじさんに
「何を撮っているのですか」と声をかけられた。

「鳥が集まっているところ、撮れるかなあ…と思いまして」
私は答えた。

「鳥撮っているの?」「いえ、鳥ではなくて…」
というのがいつものパターンだが、
今回は正々堂々、鳥を撮ろうとしていたわけである。
むろん、お試し撮り。

その男性は仕事をリタイヤされた世代で、
趣味の写真を長年楽しんでいるそうだ。
地元の観光カレンダーに毎年写真が採用されていたのが、
デジタルカメラに切り替えてから、成績がいまいちなのだという。
フィルムはもう使わないのかと尋ねたら、
おじさんは、親指と人差し指で丸を作って
「これが続かなくてね」と苦笑した。

「実はね、カモの親子がこのあたりにいてね。
それを撮っているんですけど、今日はなかなか会えなくて…」

先日撮ったという写真を液晶モニターに映し出して見せてくれた。
親ガモが子カモを引き連れて水面を移動しているほのぼのとした写真だった。

10分ほど立ち話をした後、
おじさんは「あ、お邪魔してしまいましたね。それでは」
と言って水辺の方へ去っていった。
私は再び鳥の群れを追った。

私は鳥の写真を撮りたいというより、鳥の声を収録したかった。
そこで、iPodで動画を撮ることにした。

しばらくそんなことをしながら川沿いを歩いていくと、
また先ほどのおじさんに出会った。
おじさんは嬉しそうな表情で
「いましたよ、撮れましたよ」
とカモ一家の写真を見せてくれた。

「ここがね…。でもどうしようもないですよね」
と、カモの向こう側に写り込んでいる絡み合った枝の部分を
指差した。

「そうですね。しかたがないですよね」
私はそう答えたものの、雑然とした枝が写っているのは
むしろその場の雰囲気が感じられて良いなと思った。

そのように考える人は私の他にそうはいないと思ったので、
黙っていたけれど。

130606_bashi02.jpg


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